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トランスメディア提供アイコン01 シークレット・サンシャイン鑑賞&語る会報告

昨日の8月24日、福岡市総合図書館映像ホール・シネラで上映された「シークレット・サンシャイン」を鑑賞し、その後「語る会」を行いましたので、事務局ミルキーが報告をいたします。


この上映会場は、自主上映も行われているとあって、いつかは本会の自主上映会でもお世話になるかもしれないとの思いから、下見も兼ねて行ってきました。
豪奢な感じのするシアターホールは、座席数は242席、車椅子利用者席4席。
スクリーンも程よく大きく、こんな場所での自主上映が実現したら、どんなに良いかとため息の出る程でした。
前回「我が心のオルガン」を自主上映した「あじびホール」に比べて、アクセスは多少悪いですが、上映会場仕様になっているので、個人的には、かなり気に入りました^^
予算等の詳しいことはお聞きできなかったものの、申し込み期間や方法の概要を教えて頂き、この日のために準備した当会の名刺をお渡しして来ることが出来ましたので、予算などが分かり次第、あらためて上映会場として検討したいと思います。

今日のホール内の様子は、観覧者は150人程で、男性客も多かったのが印象的でした。
観覧料が600円(65歳以上・障害者・会員は300円)と安いため、このホールでの映画鑑賞の常連さんが多いのではないかと思われました。
当ホールでは、今月は「韓国シネマフェスティバル」が行われていて、期間中、複数の映画が数回ずつ上映されました。
この中で、「シークレット・サンシャイン」を鑑賞作品に選んだのは、役員の方々に、メールでお尋ねしたときに、リクエストがあったことと、私自身、以前から見たいと思っていた作品であったことと、自分の仕事のOFF日という3つの理由からです。
今回、シークレットサンシャイン鑑賞者は、私も含めて、わずか2名でした。
みなさん、ビョンホン作品でないと食指を動かされないのか、日程が悪かったのか、とにかく、いつも事務局の都合に合わせて頂く格好になり、大変申し訳なく思っておりますm(_ _)m

さて、私がこの映画に興味を持ったきっかけは、福智高等学校での「冬の小鳥上映会」の時に、大塚大輔先生の解説の中に、ル・コント監督を支えたイ・チャンドン監督の作品として、この作品の本編が5分程度流されたことでした。
また、今年5月に待望のマノサに行ったのですが、そのマノサがあるのがこの映画の舞台になったミリャン(密陽)だったことで、益々この映画に惹かれたのでした。
映画の冒頭に主演のチョン・ドヨンさん演ずるシネが、「密陽の意味を知ってる?秘密の太陽という意味よ。」と言うシーンがあるのですが、その時初めて、この映画が、監督がミリャンという地名に惹かれて作られた映画なのだという意味が理解できました。
つまり、韓国はハングル表記なので、ミリャンと聞いただけでは、意味がわからず、この地名を以前から知っている人が、ある日その意味を聞いたら、なんとなく意味深な感じがするのだろうと思えたのです。
私たち日本人なら、漢字から入っていくので、この地名の意味は読んで字のごとしですから、地名を知ると同時にその意味が分かり、かえってそういう心の引っかかりは無いのではないでしょうか。
そういう意味で、字幕は、「ミリャンの意味を知ってる?秘密の太陽という意味よ。」であった方が、韓国人に近い感覚で鑑賞できた気がします。

次に内容について触れたいと思います。(ネタバレありです。)
愛するわが子を殺されたシネがキリスト教によって一旦は救われ、加害者を許そうと決心するものの、自分が許す以前に、加害者もキリスト教の教義によって既に精神的に救われていたことを知って、次第に破綻していきます。
しかし、ラストで、彼女は回復の兆しを見せます。
彼女を救えるのは、神でも信仰心でもなく、彼女を取り巻く普通の人々と彼らに支えられる彼女自身だと映画は言っているようです。
だから、私は、よくこの映画にキリスト教圏のカンヌ映画祭がチョン・ドヨンさんに主演女優賞を贈ったものだと改めて感心しました。
それほど彼女の演技が素晴らしかったということなのでしょう。
対するソン・ガンホさんも普通の独身男性になりきっていて流石だと思いました。
鑑賞中の「どう見ても38歳には見えない。」という副会長克ちゃんさんのつぶやきには私も同意しますが^^;

最後に、鑑賞後の語る会について報告します。
語る会の参加者も4人と少人数だったので、予定していた京城園には予約を取っていませんでした。
また、参加者が京城園の常連さんだけだったため、たまには別の所でということで、天神イムズ13Fの「野の葡萄」に会場を急遽変更し、たらふく食べ、映画の話はそっちのけでビョンホン&韓ドラー&K-POP話三昧でした。
私は、会話にはほとんどついていけませんでしたが、賑やかな楽しい会となりました。

by LBH-Films | 2011-08-25 02:32 | 語る会

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